式 辞

青森県支部長 斎藤 隆

 全国珠算教育連盟青森県支部創立50周年と半世紀を迎え、感慨深いものを感ずると共に、未来に向けて決意を新たにしております。
 さて、当連盟青森県支部は、全珠連本部が創設されてから遅れること5年、連盟の趣意に賛同した有志7名が入会し、昭和33年9月1日事務所を三沢市に置き、仮支部として発足したのである。翌年5月、事務所を青森市に移し、総会を開催、正式に支部設立となったのであるが、その後11年間は支部としての活動は検定試験以外なされることなく、支部再発足の切掛けとなった昭和44年の八戸地区結成まで、記録はほとんど無い有様で、会員数・受験者数は全国最下位の支部であった。
 昭和45年6月の通常総会は支部再発足の場となり、翌年7月には再び事務所を三沢市に置き、現在にいたっている。その後紆余曲折はあったものの支部は順調に発展し、昭和47年からの6年間で新入会員は83名を記録したのである。
 支部創設時の状況や、その後の経過を考え合わせると、記念すべき『支部創立50周年』は、昭和33年9月1日を起点にすべきであるとの思いを強く抱き、平成15年4月の役員会に、平成20年度『創立50周年』開催を提案し了承されたのである。
 創設時並びに再発足時の諸先生方の献身的な奉仕により、現在の青森県支部があるのであり、この場をお借りし先人のご努力に心より感謝申し上げる次第です。
 現在、珠算は『仕事や就職に役立つ』実務珠算から『子供の能力をひきだし、育てる』教育珠算へと大きく変貌を遂げており、個々の会員が正しい方向性を見極める必要性が生じている。
 連盟自体の課題として、事業活動に必要な会員の確保、財源となる受験者数の確保、会員の資質を高める研修、多種多様な媒体を活用した珠算のPR、学校のボランティア授業に代表される公益活動等、課題が山積しています。
 その中にあって、平成18年度から取り組んだ、検定事務処理のパソコン化は、今後の支部運営に大きな力となることは必定で、他支部に先駆けたことの意義は大きいと考えます。当連盟は、検定・競技・研修・広報事業を四本柱として、事業を推進することを目的としており、そのためにも支部の財政基盤をしっかりと築かなければなりません。光明射す未来に向けてこの50周年が着実な第1歩になることを念願するのは私だけでしょうか。
 公益法人としての役割を担いつつ、支部運営には会員の皆様と共に一致協力し、21世紀の珠算教育に向けて、理想を追い求め、弛まぬ努力と研鑽を尽くすことをお誓いし、創立50周年式のご挨拶と致します。

M E N U